私が「排泄ケア」を考える際に、必ず頭に浮かぶおばあちゃんの話の続きです。
そして、何よりも驚かされたのが「排泄」だった。
病院ではオムツだったようだが、そんなことは関係ない。
ミヨさん(仮名)を見た。
サインがあった。
トイレに座りたいというサインがあった。
うなり声だった…。
ミヨさん(仮名)の様子を職員間で見直した時に「ウーウー」といううなり声に何かの関係性があることに気づき、その後のパットへの排尿が多く見られていた。(当初はオムツだった)
ベッドサイドにすぐにポータブルトイレを用意して、トイレに座ってもらった。
…おしっこが出た。
そしてうなり声が止まった。
ミヨさん(仮名)の排泄のサインが分かった時だった。
私たちはすぐにオムツを外しました。
ミヨさん(仮名)のタンスの中にはお祝いでもらった真っ赤な下着が沢山ありました。
その中に、真っ赤な、それはそれは真っ赤っ赤なパンティがあり履いてもらいました。
ミヨさんは笑った。
それからというものミヨさん(仮名)と職員の我慢比べが始まりました。
昼も夜もそのサインを見落とさないよう、夜勤の時は本人のお部屋がワーカー室となることもしばしばありました。
結果、ミヨさん(仮名)のオムツは完全に外れました。
103歳の夏だった。
続く…
(相談スタッフ)