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介護の仕事は「知的労働」

一般的に「介護人材が足りない」と議論される時、それは「肉体労働」として語られることが多いのではないかと思います。
一方で、「介護サービスの質を上げなくてはならない」と議論される時、介護職は「知的労働」として語られる。
私は介護という仕事を基本的には「知的労働」だと位置付けてこの約10年間を介護の仕事を行ってきていますが、一般的な認識としてはまだまだ「肉体労働」と捉えられているのではないかと思います。
確かに、介護サービスの基本である、移乗・入浴・排泄・食事等の「行為」だけに限定してみれば「肉体労働」と見ることが出来ます。
しかしながら、それらの「行為」に至るプロセスやその後のフォローを含めてみたときに介護の仕事が「肉体労働」ではないということが明らかです。
それに加えて、認知症高齢者への心理的ケアやご家族への支援という機能も介護職が果たしていると考えると「知的労働」以外の何物でもない。と思います。
ただ、「介護は知的労働なのだ」という認識を介護職自身が持つことが大事なのではないかと思います。
入浴介助や排せつ介助等で身体が汗をかく業務であっても、そこに至るプロセスをきちんと積み重ねるということも重要であります。
介護職の価値を高められるのは介護職自身以外に存在し得ません。
介護という仕事は「知的」な仕事であるということを全介護職が現場の中で立証していくことで、「介護職の価値は飛躍的に高まる」のではないかと思います。

介護の仕事

(相談スタッフ)

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