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自然の中の食中毒について

食事の準備をする際は、手洗いや調理器具の洗浄、加熱時間など日頃から食中毒の予防には気を配っていることと思います。
今回お伝えする食中毒は、細菌などによるものではなく、洗浄や加熱では防げないため口にしないように注意が必要です。
これからの季節だとキノコが有名ですが、もっと身近なものの毒からお話ししましょう。

【ジャガイモ】
芽や光にあたって緑色になった部分、未熟なジャガイモにはソラニンやチャコニンなどの自然毒が含まれます。
症状…食後20分位から、頭痛・嘔吐・腹痛・下痢・めまい・呼吸困難などが起きる。
対策…しっかりと芽をとる。皮は厚めにむく。
新ジャガは皮ごと食べることもありますが、未熟な物や芽が出始まったものはしっかり皮をむきましょう。

【水仙】
まさか水仙なんて食べないでしょう、と思われるかもしれませんが、水仙の葉をニラと間違えて口にしてしまう、りん茎を玉ねぎやユリ根と間違えてしまう事故は時折見られています。
全草が有毒でアルカロイド(リコリン)が含まれます。
症状…吐き気、嘔吐、下痢、よだれ、発汗、頭痛、こん睡 など
対策…モグラよけに畑や田の端に植えられているものも、花が咲いて水仙であることを確認したら目印をつけたり囲ったりして間違いを防ぎましょう。

【モロヘイヤの実】
クレオパトラも愛したという美人のもとと言われる野菜ですが、実にはストロファンチジンという毒が含まれます。
症状…食欲不振、下痢、心不全
対策…花が咲き始めたら収穫終了。種は口にしない。

【銀杏】
秋の味覚の一つ、銀杏には4-O-メトキシピリドキシンが含まれています。
以前には50個~60個食べた方が数時間後に中毒症状を発症したことがあるようです。
症状…7~9時間後 下痢、嘔吐、全身けいれんなど
対策…大人は1度に5個程度、子供は1個程度の摂取にとどめましょう。

どの食べ物や植物も栽培の仕方や食べ方、食べる量を守って、安全に食べ、花をめでて季節を感じましょう。
じゃがいもおいしく食べる

(連携スタッフ)

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