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水分補給

高齢者への水分補給で気を付けるポイント!!

 高齢者の皮膚の温度センサーが鈍くなり、暑さを感じにくくなります。すると皮膚の血流量や発汗量の増加が遅れ、体に熱がたまりやすく、深部体温が上がりやすくなります。
高齢者は水分を蓄える筋肉量が減り、水分を含まない脂肪の量が体全体に対して多くなるためです。また、腎機能の低下に伴い、尿を濃縮する機能が低下し、尿量が増えるのです。体液量が減少すると、体の外に熱が出にくくなり、体温調節機能の低下につながっているのです。

 水をがぶがぶ飲むのは危険です。体には電解質というものがあり、大量の水を急激に摂取すると、血液中のカリウムが薄まり、心臓に負担がかかる危険性があります。
スポーツ飲料は、体の電解質バランスを考えて作られたものなので、有効ですが、高齢者には、少しリスクがあります。糖分が多く入っているので、糖尿病のある高齢者は注意が必要ですし、高血圧がある高齢者には塩分の取り過ぎが考えられます。
高齢者にはスポーツ飲料摂取時には、少し水で薄めて飲んでいただくと良いと言われています。

 もし、自宅で脱水症状や、熱中症の症状があり、スポーツ飲料が無い!
そんな時は、「めんつゆ」を薄めて、飲んでもらう、梅昆布茶を飲む、牛乳を飲むなどの対応をするとよいでしょう。頭の片隅に入れておいてほしい情報でした。

                                                                                          日陰で水分補給をする少年

 (看護スタッフ)

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