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高齢者の服薬の注意点

年を重ね、病歴が増えることで病院との付き合いが増えるとお薬の種類も増えてきます。
お薬と付き合う上での注意点について考えたいと思います。

 

① 手元に薬がたまっている…日数分で処方されたはずなのに指示通りに服薬されず足りなかったり余ったりしているものがある。また、いつ処方されたのかわからない飲み薬(忘れるとその分がたまる)や塗り薬、点眼薬などがある。

② 大切な薬を飲み忘れたり、飲んだことを忘れてたくさん飲んでしまうことで病状の急激な変化につながる危険性がある。

③ 複数の医療機関からの処方…症状が改善しないため、医療機関を多数受診し同じような作用の薬を数種類服用している。

④ 誤った保管状況…直射日光の入る窓際や暖房の吹き出し口付近に薬が置いてあり、薬の品質が保証できない。

⑤ 一般用医薬品との重複…医師から風邪薬や痛み止めを処方されているのに一般用医薬品を購入し二重に飲んでいる。

⑥ 健康食品…健康食品に効果を期待して購入する人は多いが医療用医薬品と健康食品にも相互作用があるので注意が必要。

 

【 服薬時間について 】

服薬時間は薬の特性に合わせて決められているため、決められた方法で服用しないと
効果が表れない場合があるため指示の時間通りに内服しましょう!

・食前(食事30分前)        ・食直前(食事に箸をつける直前)
・食直後(箸をおいた直後)      ・食後(食事の約30分後)
・食間(食事と食事の間の時間。食事をしてからおよそ2時間後)
・寝る前(就寝する30分前)
        

            内服薬

病気の数が増えると薬の数も増える傾向にあります。適切だと思われる量、種類の薬が処方されていても指示通りに内服されていないと効果や副作用の判断が難しくなります。飲んだ飲まなかったかわからない、といったことを減らすために時間の余裕のある時に薬を1食分ずつ数日分に分けて準備をしておきましょう。飲むときに間違っていないか確認しながら確実に内服することをお勧めします。内服した結果、体調の変化を次回の受診時にお伝えしましょう。また、違う症状で別の医療機関を受診するときにもお薬手帳を持参することで処方が重複することを防ぎましょう。
お薬によっては飲まないほうが良い健康食品もあることから、健康食品は購入前に薬剤師やかかりつけ医に相談しましょう。
きちんと内服をすることで、体調を維持し、元気に過ごしていきましょう。
    

             元気なお年寄り

(連携室スタッフ)

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