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「フレイル」予防でいつまでもイキイキと過ごしましょう。

年を重ねると、体の機能が衰えて病気や転倒・骨折したりして要介護状態に陥りやすくなります。「年だから」と放っておくと寝たきり状態にも。それを避けるために「フレイル」予防は欠かせません。

◎介護と健康の中間的な段階が「フレイル」

フレイルは「虚弱」を意味する英語「frailty(フレイルティ)」からきた言葉で、加齢により

筋力や活力が低下し、放っておくと介護が必要になると予想される状態を言います。介護が必要な状態と健康な状態の中間的な段階と言えるでしょう。身体的な問題に加え認知機能の低下やうつ症状、一人暮らしや引きこもりなど心や社会的な問題が関わってくるのです。

筋力が低下する~出かけるのが億劫になる~人と接する機会が減り、活動量が少なくなる~食欲がわかなくなりがちで低栄養になりやすい~筋力低下~出かけるのが・・・

というフレイル・サイクルに陥りやすくなります

 

◎フレイル予防のポイントは運動と食事

フレイル状態は早期に気づけば健康な状態に戻ることは可能です。また現在、健康な人もフレイル予防を行えば元気な生活を長く維持することも可能でしょう。

予防のポイント

  • 運動…ウォーキングなどで筋肉量を維持するとともにスクワットや踵の上下運動などで下半身を鍛えましょう。効率よく筋肉量を増やし易いところです。
  • 食事…3食規則正しく、栄養バランスの良い食事をすることが基本ですが、特に筋肉の材料であるたんぱく質は積極的に摂りましょう。たんぱく質は魚や大豆製品にも含まれますが、肉ならより効率的にたんぱく質を摂取できます。

「年を取ったから肉や魚は食べにくい、漬物だけでご飯が食べられるからいい」

という方は多いですが香辛料を使ったり、好みの味付けをすることで調理の仕方を工夫すれば肉も魚もたべやすくなります。全体の食べる量は少なくなってもたんぱく質の摂取量は減らさないように心がけましょう。

◎若いうちからフレイル予防

フレイルは高齢者だけでなく、若い人も注意が必要です。

例えば、ダイエットをしている場合、ダイエットをしすぎると骨密度を低下させます。

骨密度は20~30代がピークでその後下降していきます。高齢期になったころには骨がスカスカになることもあり得るため早い時期から注意が必要です。

 

「たべられなくなったな。」「うごけなくなったな。」と思わないうちに必要な栄養を摂る習慣をつけ、無理のない範囲で継続した運動を行い、骨や筋肉量を維持することで転倒や骨折、引きこもりを予防し、元気に年を重ねましょう。

(連携室スタッフ)

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