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低温やけど

新年早々、実家の祖母の足の親指に2×2センチメートルくらいの大きな血豆の様な物体を発見! 特に何かしたとの心当たりはなく、家族で不思議に思っていましたが、物体は徐々に大きくなり、2.3日で3×3cmくらいに成長、中は赤色から透明が強いオレンジ色に変わっていました。水風船のようにパンパンになり・・・火傷?? 祖母を介護している父はよくよく思い出し、お風呂に入っているときに追い炊きをして、足に熱めのお湯があたっていた可能性があることに結びつきました。

まさしく、温度差を感じにくい高齢者や小児に多い『低温やけど』であると思われます。通常より高い温度がじわじわと長時間をかけて起きる低温やけどは見た目よりも重症化しやすいそう。実際、祖母の足の異変に気が付いたのも心当たりのある入浴中の追い炊きの日から翌々日あたりの事です。

自分ですぐに熱い事を認識し、火傷の自覚ができる一般的なやけどは70℃であれば1秒で起きてしまいますが、低温やけどは44℃では3~4時間、50℃では2~3分かかるそうです。時間をかけてじっくり皮膚の深いところまで熱が通ってしまう可能性があります。「暖かくて気持ちがいい」程度の温度でも長時間触れ続ける事で低温やけどになる可能性が高く、注意が必要です。

訪問看護師さんと契約しているため、看護師さんに来てもらい、毎日患部を洗い、ワセリンを薄く塗ってガーゼで保護する処置の方法を教えてもらいました。(そして、受診を勧められています。)やけどをした表皮は細菌に感染しやすくなっているため水ぶくれを破らないように保護した方がいいとの事。針を刺したらどうなるのか興味津々…、針を刺したい願望と闘いながら処置。薬などはつけない方が良いとの事で、オロナイン軟膏ではなくワセリンを薄くぬりガーゼで保護しました。

左足の親指のやけどが痛むことで歩くことが苦痛になってしまったら… そのまま歩かなくなってしまったら… そこから寝たきりになんて可能性も…‼ 

心配しましたが、当の本人は、たまに痛いという程度で、痛い事はすぐに忘れ、これまでと同じように歩くことができています。 

祖母は御年101歳。もう少しもう少し元気でいて下さい。

 

~低温やけどをおこしやすいもの~

湯たんぽや電気あんか、貼るカイロは、皆さん注意して使っていると思いますが、携帯等の充電器も危ないそうです。貼るカイロに関しては、靴下用カイロは酸素の少ない靴の中専用なので、靴の中以外で使うと通常のカイロより高温になりやすいそう。そしてお風呂の追い炊きも注意してくださいね。

(居宅スタッフ)

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