暑さが和らぎ、過ごしやすい時期がやってきました。一方で、秋を迎えても倦怠感や食欲不振が続いている方も多いのではないでしょうか。
◎秋バテとは…暑い時期に冷たいものをたくさん食べたり、冷房に長時間あたりすぎたことで体や内臓が冷えてしまい、自律神経の乱れが起きていることが主な原因と言われています。夏場に冷房を嫌って生活していると体調を崩してしまうことがありますが、熱中症のリスクが軽減される冷房のよくきいた室内でも長く過ごす場合、外気との急激な温度差によって体調不良がおきやすくなります。夏の体調不良に比べ気づきにくく長引くこともあり、高齢者や持病のある方などは基礎体力や免疫力が低下しているため、注意が必要です。
◎秋バテの症状…倦怠感、立ち眩み、めまい、食欲不振、胃腸の不調(下痢や便秘)
疲れやすい、不眠(眠れない、寝付けない)、頭痛、肩こり、集中力ややる気の低下、イライラ感、口やのどの渇きなど
◎対策…
①食事…胃腸を刺激してしまう冷たい食べ物や飲み物は避け、バランスの良い食事を心がけましょう。体を暖める食材(ショウガや根野菜)、ビタミンB1やたんぱく質など疲労回復や代謝に効果のあるものを摂取するとよいでしょう。(落花生、ごま、小豆、豚肉、枝豆、そら豆、レバーなど)気温や食欲などから冷たいものを食べるときには一緒に温かいココアやお茶など温かい飲み物を飲みましょう。
⓶睡眠…暑さで眠れない場合は冷房を使用することは有効ですが、体が冷えすぎないように設定温度に注しましょう。また、体に風が直接当たらないように風の向きを調節したり通気性の良い薄手の掛物を使用しましょう。就寝前はスマホなどのデジタル機器を見ないように心がけ、脳が休めるようにしましょう。
③室温調節…9月~10月もまだまだ暑くエアコンが必要な日もあります。一般的に設定温度と言われる27~28度では少し暑く感じることでしょう。湿度の高い日は除湿機能を使用すると設定温度が高めに感じても体感温度は適正に感じやすくなります。また、サーキュレーターなどを使用するのもよいでしょう。冷房の風が直接当たらないように風向きを調節しましょう。熱中症のリスクを回避しながら冷やしすぎないように心がけましょう。
④入浴…おふろはシャワーだけで済ませずに、なるべく湯船につかりましょう。寝る2時間ほど前に37~39度のぬるめのお湯に10分程度入浴することで体が休息しやすくなります。シャワーで済ませるときは熱めのシャワーを、足、腰、首、おなかにあてることがお勧めです。
⑤適度な運動やマッサージ…軽い運動は自律神経を整えたり食欲をアップしたり睡眠の質を向上させると考えられます。朝や夜などの涼しい時間帯にウォーキングや軽いジョギングで体を動かしましょう。また、冷房による冷えの為むくみやすいことから、軽く膝を立て足首方向から膝方向にマッサージを行いむくみの改善を図りましょう。
秋は冬への体の準備期間です。秋バテ対策をきちんと行うことで、免疫力を向上させ冬に流行しやすい感染症にかかりにくい(またはかかっても症状が軽い)体と、冬の寒さに対応でき、乗り切れるからだつくりを行っていきましょう。
(連携室スタッフ)