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物忘れ・認知症・記憶について

 突然ですが、皆さんは、「物忘れ」と「認知症」の違いは分かりますか?

簡単に言いますと「物忘れ」も「認知症」も【忘れてしまう】ということは共通していますが、出来事の一部を忘れてしまうのが、「物忘れ」と呼ばれ、それに対して、出来事全体を忘れてしまうのが、「認知症」と呼ばれています。

     ≪例えば、「朝食を食べました」という場面≫

       ・物忘れ → その朝食で、何を食べたか思い出せない…

       ・認知症→ その朝食を食べたという行為自体そのものを忘れている…

 

また、物忘れや認知症には「記憶」が関わってきます。記憶には心理学の用語で系列位置効果というものがあります。

これは、系列の最初と最後の項目が特に思い出しやすく、真ん中が思い出しにくくなる記憶の特徴のことです。そして最初の項目がよく思い出される現象を初頭効果と呼ばれ、最後の項目がよく思い出される現象を親近効果と呼ばれています。このような記憶のメカニズムが存在し、これを日常生活で当てはめてみると、最初と最後の言葉は覚えているが、真ん中のことは忘れてしまいやすいということになります。

     ≪例えば、利用者さまに

      ①ご飯食べたら、 ②歯をみがいて、 ③部屋に戻りましょうね

                             という声かけをしたとします≫

      →すると、声かけの真ん中を忘れがちになるので…

 

②歯をみがくのを忘れて、①ご飯を食べて、③部屋に帰ってしまう…

 

といことが起きる場合があります。

このように私たちの記憶には特性があります。上記の場合は、いっぺんに声かけするのではなく、動作が終わるときに声かけするなどの工夫で防ぐこともできます。

 しかし、実際は物忘れか認知症か、記憶の特性かわからないこともあるかと思います。そのような場合は、市役所などの公的機関に相談をしてみてください。身近な人が当てはまるようなら不安を一人で抱え込まずに、まずは相談することをお勧めします。

(リハビリスタッフ)

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